201号

OLの日記

憂鬱時計

初めて彼らの歌を聴いたのは恐らく高校生の頃だった。

 

デビュー曲の「ヌナ ノム イェッポ(お姉さんはとても綺麗だ)」

ありふれたラブソング

付き合っている彼女から別れを切り出されるのを予期した年下の男の子の歌だった。

 

一度聴いただけで心が鷲づかまれた。

なぜなら、一人、芯の通った力強い声量でお洒落な歌声を持った人が一際目立っていたから。

それがジョンヒョンの歌声。

 

それからも新曲が出るたびに彼の声に恋をした。アジアで一番歌が上手いといっても過言じゃない。ねえそうでしょ?(これも彼の口癖だった)

 

LIVE中にすぐに泣いてしまうジョンヒョン

わんことお母さんとお姉ちゃんが大好きなジョンヒョン

「僕はテミンの第2の母!」と豪語するテミン狂なジョンヒョン

 

遺書を読んでもう救いようがないなと思った。

でもひとつ引っかかることがあった。

精神科医との相性が悪かったのじゃないのかなって。

 

私は主治医に聞いたことがある

「電車に飛び込む衝動ってどんな時にくるの?私もふらっと線路に落ちる日がくる?」

「人によるんだよ。僕から言わせるとあなたは飛び込まないよ」

ずっと私を診てきてくれた先生の言葉に安堵した。信頼関係が出来ていたからこそ、なんの根拠のない言葉を信じることができた。

 

不眠症に悩む彼に深夜の生放送のラジオパーソナリティを務めさせたのは黒い犬(うつ病)を住み着かせる絶好の機会になってしまった気がするよ。

 

お疲れさまと言ってあげたい。よく頑張ってるねと気が済むまで言ってあげるから戻ってきてほしい。本当に今も大好きなんだよ。

ジョンヒョンは今どこにいるの?どこに行くの?きみは本当に幸せになれた?

 

もう誰も、わからないね